8.07.2013

MOSS SNOWSTICK PERFORMANCE QUAD 160 リリース

 おいら自身SNOWSTICKで2本目のリリースとなるシグネーチャーボードですが、1本目のPerformance Quad154の楽しさをもう少し大きなフィールドでも楽しめる様に、またPQ154よりも大きなターンを得意とするようにデザインしました。


頼れるボード×個性豊かで楽しめるボード


○スピード域について

・SNOWSTICKのラインナップの中でもトップクラスの速度域

・初速から速い、緩斜面が速い

速度の決め手となるロッカーラインは、PQ160のために開発しました。引っ掛かりや抵抗の少ないこのロッカーは初速からスピーディーで緩斜面での伸びは明らかに体感できます。また小さ目のキャンバーを搭載する事により、安全設計のブレーキを搭載。アイスバーンでのグリップも確かです。



○チャンネル(ソール溝)について

ソールのテール部分に搭載されたチャンネルはサーフボードの構造からインスピレーションされています。特性はチャンネル部分に流れた雪が溝の形に圧縮され直進性を生み出し、推進力に変えるというもの。サラサラの粉雪では抵抗がほとんどなく効果はありません。しかし、少し雪が死んだ頃や湿度が高い雪、重い雪、ザラメ雪で効果を発揮します。また、サーフボードにはテールにフィンが付いていますが、効果が発揮される雪ではチャンネル部分にフィンのようなフィーリングを感じることができます。このようなときは後ろ足(チャンネル)でボードをコントロールする感覚がまさにサーフフィーリングです。


・製作上での裏話

このチャンネルを搭載するに至った理由は、実はMOSS田沼さんからの提案でした。このチャンネル構造、この業界にとってはかなり革新的な構造で、工場にて生産するには通常のラインでは生産不可能でした。それを田沼さんは工場に通い生産ラインを確立し現在の販売に至っています。

・チャンネルチューンナップ

 購入時のチャンネル部分はサンディング加工がされておらず、ザラザラのままです。少しでも販売価格を抑えるために生産ラインでサンディング加工(チャンネル部分は特殊になる)の工賃を下げ販売価格に反映させているからです。
 ご自身で簡単にサンディングできます。水研ぎサンディングペーパー150番と320番をご用意。まずは150番をノーズ方向からテール方向に(同じ方向)ザラザラ感がなくなるまでサンディングします。そして320番に水をかけながら先ほどと同じ方向にサンディングしていきます。仕上がりはソールに毛羽(細かい起毛)がなくなればOK。後はワックスを掛けたときにしっかりとスクレーピングをすることで毛羽が取れていきます。

・ご自身でできない場合は...

私が提案しているSNOWSURF TUNEUP Serviceにて承ります。

・チャンネルのワクシングについて

しっかりと行ってください。スクレーピングは少し薄めのスクレーパーをご用意いただき、しならせながら行うとチャンネルのRに沿ってスクレーピンが可能です。
詳しい方法は後日このページアップしていきます。


○あまり大きくないゲレンデで楽しむ裏技

 どんな板にもそれぞれ推奨スタンスがあります。もちろんPQ60にも表記されています。
しかし、ボードはある程度どの位置に乗っても乗れますし、セットバックを強くとるとその反応が、セットフロントで乗るとその反応が楽しめます。私が小さめのゲレンデでPQ60を使用する場合、実は推奨位置よりも2cm前にセッティングします。そうするとターンの反応が速くなり推奨位置よりもクイックに反応し、小さめのゲレンデで楽しさを体感できます。
 

All Photo by Masahiko Sato


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Snowsurfer Naoto Kotsugai 小番 直人

日本海を望む霊峰"鳥海山"の麓町に生まれ育ち、一年を通して山 海にてサーフィンを楽しんでいる。現在は日本のスノーサーフィンの生みの親である田沼進三氏の元でスノーサーフィンスピリットを継承中。